接続設定を準備する
V2RayのサブスクリプションURLを登録する
v2rayNを起動したら、まず「サブスクリプショングループ」を開きます。「サーバーを追加」から項目を一つずつ入力する必要はありません。サブスクリプションURLは通常、サービス提供元から案内されるURLです。コピーする際は先頭からパス、パラメーターまで漏れなく含め、メッセージ内の句読点や改行を一緒に選択しないようにしてください。この手順では、クライアントにサーバー設定を読み込ませます。接続はまだ開始しません。サーバー単体の共有URLしかない場合は、クライアントのクリップボードからのインポート機能を使えます。ここではサブスクリプショングループを使う方法を説明します。
グループを追加して更新する
v2rayNで「サブスクリプショングループ」を開き、新しいグループを追加します。見分けやすい名前を付け、サブスクリプションURL欄にURLを貼り付けてください。グループ名は端末上で複数の接続元を区別するためのもので、接続には影響しません。保存したら「サブスクリプションを更新」または該当グループの更新コマンドを実行します。ボタン名はクライアントのバージョンによって異なる場合がありますが、URLを保存してから更新するのがポイントです。処理が終わるまで待ち、何度も連続してクリックしないでください。読み込み中の状態を、登録の失敗と誤認するおそれがあります。
サーバー一覧に戻り、作成したサブスクリプショングループに切り替えて、選択可能なサーバーが表示されているか確認します。項目が表示されれば、クライアントがサブスクリプションを読み込んで解析できたということです。ただし、サーバーへの接続が確認されたわけではありません。この時点でサーバーアドレス、ポート、トランスポート設定を個別に変更する必要はありません。サブスクリプションを更新すると、サービス提供元が公開した内容が反映されます。登録された項目を手動で編集しても、次回の更新で変更が上書きされる場合があります。複数の接続元を管理する場合は、それぞれグループを作成すると、サーバーを選ぶときにどの接続元の項目か判別しやすくなります。
v2rayNGでの操作
Android版v2rayNGで「サブスクリプショングループ」を開き、サブスクリプションURLを追加して保存した後、更新を実行してサーバー一覧に戻ります。画面によっては、追加メニューが右上にあります。サーバーの編集画面が表示された場合は、いったん一覧に戻り、サブスクリプショングループを探してください。サブスクリプションURL全体をサーバーの「アドレス」欄に入力する方法ではありません。更新後、一覧に項目が表示されたことを確認してから次に進みます。一覧が空のままなら、URLを漏れなく貼り付けたか、サブスクリプションが有効かを確認してください。サブスクリプションとノードの違いは用語ガイドをご覧ください。
登録が終わっても、すぐにシステムプロキシを切り替える必要はありません。次は、どの通信をクライアントに処理させるかを決めます。サーバーの項目は「どこに接続するか」を指定し、プロキシモードとルーティング設定は「どの通信をその接続に通すか」を決めます。別々に確認しておくと、後でブラウザーと他のアプリの動作が異なる場合に原因を特定しやすくなります。
通信の経路を決める
プロキシモードとルーティングを選ぶ
v2rayNで「ルーティング設定」を開き、現在選択されているモードを確認してから、用途に応じて変更するか判断します。よく使われるモードには、ルールに基づいて通信を振り分ける方法と、プロキシ経由のリクエストをすべて転送する方法があります。ルールによる振り分けでは、ドメインやアドレスなどの条件に応じて接続先を選びます。初期設定として使いやすい方法です。一方、すべて転送する方法は「特定のサイトに意図したルールが適用されていない」といった問題の切り分けに便利ですが、直接アクセスしたい通信の経路も変わります。「モード」と「サーバー」は別の設定です。ルーティングモードを切り替えても、接続先のサーバーは選択されません。
初めて使う場合は、まずクライアントのデフォルトルールを維持し、現在のモード名を控えておきましょう。基本的な接続を確認してから、必要に応じて調整してください。仕事用ソフトやLAN内の機器、ローカル開発サーバーを利用しているパソコンでは、すべての通信経路を変更すると、既存のアクセスに影響することがあります。ドメインルールとDNS とルーティングの連携を詳しく知りたい場合は、接続確認後に技術ガイドをご覧ください。導入時にすべてのルールを変更する必要はありません。独自のルーティングファイルを読み込んだことがある場合は、デフォルトルールとカスタムルールのどちらが有効かも確認してください。以前の設定を新しいサブスクリプションの問題と取り違えずに済みます。
ルーティングモードとシステムプロキシの違い
ルーティングモードは、クライアントが受け取ったリクエストをどう処理するかを決めます。システムプロキシは、システム設定に従うアプリがリクエストをクライアントに渡すかどうかを決めます。二つの設定は個別に確認してください。macOSやWindowsのデスクトップでは、v2rayNのトレイメニューから「システムプロキシを自動設定」や「システムプロキシを解除」などのコマンドを確認できます。ここでは場所を把握し、実際に有効にするのは接続手順まで待ちます。ルーティングルールを選んでもシステムプロキシが有効でなければ、ブラウザーは従来の経路でアクセスする場合があります。その場合も、ルーティングルールが機能していないとは限りません。
システムプロキシを設定しても、すべてのアプリが自動的に従うとは限りません。ターミナルのコマンド、独自のプロキシを設定したブラウザー、接続を独自に管理するアプリでは、アプリ内で別途設定が必要な場合があります。まず一般的なブラウザーで基本動作を確認し、その後で特定のアプリを設定してください。複数の設定を同時に変更すると、どの操作が影響したのか判断しにくくなります。パソコンに別のプロキシアドレスが設定されている場合は、元の設定を記録しておき、接続後にトレイメニューから復元または解除してください。
v2rayNGの設定
Android版v2rayNGの設定画面には、ルーティング関連の項目があります。対象アプリを限定する場合は「アプリごとのプロキシ」も確認してください。初回接続では、デフォルトのルーティングと対象アプリを維持し、最初から一つずつアプリを選ぶ必要はありません。アプリごとのプロキシ設定によって、クライアント接続を使うアプリが決まります。そのため、一覧に含まれないアプリの動作が異なるのは想定どおりです。デフォルト設定で接続を確認してから、必要に応じて対象アプリを変更し、変更のたびに同じアプリで再テストしてください。サーバー側とアプリ選択側のどちらに原因があるか切り分けやすくなります。
接続前の準備は二つ完了しています。サブスクリプショングループに選択可能な項目があり、ルーティングモードも確認済みです。次にサーバーを一つ選んで接続を開始します。一覧に多くの項目があっても、まずは一つ選んで全手順を進めれば十分です。接続状態を確認する前に何度も切り替えると、ログやテスト結果をどの項目のものか判断しにくくなります。
クライアントで接続を開始する
サーバーを選択してシステムプロキシを有効にする
v2rayNのサーバー一覧に戻り、表示中のグループが更新したサブスクリプショングループと一致することを確認します。項目を一つ選び、接続先に設定してください。バージョンによって、ダブルクリック、右クリックメニュー、ツールバーのボタンなど操作方法が異なります。切り替えた後、現在の接続先を示すマークやステータス欄で反映を確認します。一覧に表示されるサーバー名は項目を識別するためのものです。名前だけで接続品質を判断しないでください。初回設定では一つ選べば十分です。以降のテストでは同じ項目を使います。
接続先を決めたら、クライアントの動作状態を確認します。v2rayNは選択したコアを使ってサーバー設定を読み込み、ローカルプロキシサービスを起動します。正常に起動すると、ステータス欄やログウィンドウにコアの起動を示す情報が表示されます。起動失敗や設定の読み込みエラーが表示された場合は、ここで止め、ログに最初に出ている具体的なエラーを確認してください。すぐにシステムプロキシを有効にしないでください。よくある原因は、別のアプリがローカルプロキシのポートを使用していることや、手動で編集したサーバー設定が選択中のプロトコルに合っていないことです。まずサブスクリプションを更新し、元の項目を選び直してから、よくある質問で該当する対処法を確認してください。
トレイメニューでシステムプロキシを有効にする
コアが正常に起動したら、v2rayNのトレイメニューを開き、「システムプロキシを自動設定」を選択します。これにより、システムプロキシ設定に従うデスクトップアプリが、クライアントのローカルプロキシを使うようになります。もう一度トレイメニューを開き、システムプロキシが有効になっていることを確認してください。クライアントのメイン画面が開いていること、サーバーが選択されていること、システムプロキシが有効であることは、それぞれ別の状態です。最初の二つだけでは、ブラウザーが接続を利用するとは限りません。
デスクトップアプリのプロキシ利用を一時的に停止する場合は、トレイメニューから「システムプロキシを解除」を選択します。これはサブスクリプションの削除やクライアントの終了とは別の操作です。プロキシを解除しても、サブスクリプショングループとサーバー項目は残ります。次回は接続先と動作状態を確認してから、再度有効にしてください。「一時的に使わない」ためにサブスクリプションを何度も削除する必要はありません。接続先を変更した場合は、切り替わったことを確認してから動作をテストしてください。そうすれば、前の接続先の結果を新しい項目の結果と誤認せずに済みます。
v2rayNGの接続ボタン
v2rayNGのサーバー一覧から項目を選び、メイン画面に戻って丸い接続ボタンをタップします。初回接続時にシステムから許可を求められたら、表示内容を確認して許可してください。その後、メイン画面の状態が「接続済み」に変わったことを確認します。v2rayNGでは端末の接続機能を使用するため、デスクトップ版のトレイメニュー操作を行う必要はありません。「アプリごとのプロキシ」を有効にしている場合は、動作確認に使うブラウザーが対象に含まれているか確認してください。メイン画面が接続済みでも、ブラウザーが従来の経路を使う場合があります。
接続状態が正常になったら、DNS、トランスポートのセキュリティ設定、複数のルーティング項目を同時に変更しないでください。再現可能な設定が整いました。サブスクリプショングループ、接続先、ルーティングモード、プロキシの状態をそのままにして次の動作確認へ進めば、実際の結果をもとに追加の調査が必要か判断できます。
状態と実際のアクセスを確認する
接続が有効か確認する
Webページが開くかだけで判断せず、まずクライアントの状態を確認します。デスクトップ版v2rayNでは、接続先が選択した項目のままであること、コアが動作中であること、トレイメニューでシステムプロキシが有効であることを確認してください。Android版v2rayNGでは、メイン画面が接続済みになっていることと、テストに使うアプリが接続対象に含まれていることを確認します。これで「クライアント画面は開いているが、プロキシが有効になっていない」といった基本的な問題を切り分けられます。
次に、普段使っているブラウザーを開き、アクセスできることが分かっている一般的なWebサイトを表示してから、別のサイトも試します。ページが開いても、ブラウザーがネットワークに接続できたことしか分かりません。意図したプロキシ経路が使われているかどうかは、一度の表示だけでは判断できないため、クライアントの状態、現在のルーティングモード、ログも合わせて確認してください。ブラウザーに独自のプロキシ拡張機能が入っている場合は、システム設定より優先されていないか確認します。テスト中にサーバーを何度も切り替えながらページを再読み込みしないでください。キャッシュや既存の接続、新しい接続の結果が混在するおそれがあります。
症状から確認箇所を絞り込む
コアの起動に失敗した場合は、ローカルプロキシの起動前に問題が発生しています。一つ前の手順に戻り、ログ、ポートの使用状況、サーバー項目の設定を確認してください。コアは動作中なのにシステムプロキシが無効の場合は、トレイメニューから有効にしてブラウザーを再テストします。ブラウザーは使えるのにターミナルのコマンドに反映されない場合は、まずターミナル側のプロキシ設定を確認してください。ターミナルのプログラムがデスクトップのシステムプロキシ設定を参照するとは限りません。特定のドメインだけ結果が異なる場合は、クライアントを再インストールするのではなく、現在のルーティングモードと該当ルールを確認します。
v2rayNGでメイン画面が接続済みなのに特定のアプリの動作が変わらない場合は、まず「アプリごとのプロキシ」で対象アプリの範囲を確認し、同じブラウザーでもう一度テストしてください。テストに使ったすべてのアプリで期待どおりにアクセスできない場合は、同じサブスクリプション内の別の項目に切り替え、切り替え前後の症状を記録します。一度に一つだけ条件を変えると、サブスクリプション、ルーティング、対象アプリを同時に変更するより原因を見つけやすくなります。サブスクリプション更新後に以前の項目が変わった場合は、現在の接続先も改めて確認してください。
動作確認が終わったら、用途に合わせてサブスクリプショングループを整理したり、ルーティングルールを調整したりできますが、初回接続の必須条件ではありません。プロトコル名、トランスポートのセキュリティ設定、Xrayコアの関係は用語ガイドで確認できます。プロトコルやコアの設定を体系的に比較する場合は、技術ガイドをご覧ください。ここで説明した確認順と異なる症状が出た場合は、クライアントの状態や具体的なログメッセージを添えてよくある質問を確認すると、「接続できない」という説明だけの場合より該当する手順を見つけやすくなります。